お得に老後準備生活

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お金持ちの年金受給【老後の備え】

先日ある方のブログを拝見していて、お金持ちの知り合いが60歳から早く年金を受け取りたいと言っているという話を目にしました。

私の老後2,000万円問題の解決策は、年金の受給時期を繰り下げて"減らない財布"を作って長生きすることでした。

長生きして資産を増やす【老後の備え】 - お得に老後準備生活

が、その話を読んで、私と真逆の考え方ですので、なんとなく違和感を覚えました。

お金持ちで、60歳前の方なら健康にも気をつけているだろうし、そんな考えに至るだろうか?それこそお金持ちは、もっとお金を増やすのが大好きな人達なはずなのに損得で繰り下げる方が損なんじゃないか?と考えてしまいました。

なので、もう少し計算してみることにしました。

私のこれまでの計画では、個人年金+iDeCoでお金を蓄えておき、65歳から70歳までの生活費をそこから賄う事で死ぬまでの年金(減らない財布)を42%アップして、お金に苦労しない老後生活を送ろうと考えていましたが、私の考えともっと資金のある人パターンについて、もう少し詳しく計算してみました。

◾️70歳まで年金受給を繰り下げパターン
仮に、夫婦で30万円/月の年金がもらえる家庭※だとすると、70歳まで繰り下げ受給を開始すると、42%アップします。

※一般には夫婦で22万円/月の年金が平均的と言われていますので、少し現役時代にも収入が多い世帯となります。

30万円→42.6万円(42%アップ)

差額は、12.6万円で、そうすると、死ぬまでゆとりのある老後※が送れるでしょうと考えてのことでした。また、"減らない財布"って言葉もなかなか魅力的に感じていました。

※国の老後2,000万円問題の時にゆとりのある生活のために必要と資産された額は、36万円/月でした。

が、実は、お金持ちが年金を繰り下げしない訳が、計算してみて分かりました。

◾️投資で資産を持っているお金持ちのパターン
夫婦でインデックス投信や債券で安定性の高い割合で5,000万円の資産を持っていたとします。
その場合、低く見積もって年利3%で投資資金を運用の出来ていたとした場合、ひと月の運用益が12.5万円/月となるのです。年金との差はマイナス1,000円です。

しかも、お金持ちは5,000万円なんてもんじゃない資産を運用しているでしょうから、資産を保持しているだけで、年金の繰り下げ受給なんてしなくてもお金がお金を生み出してくれているわけです。

それこそ、65歳から70歳までの生活費で5,000万円の資産を減らしてしまうことの方がデメリットなわけです。

先ほどの5,000万円を仮に年金と副収入で手をつけず、保持し続けていた場合には、複利効果で以下のようになります。

65歳:5,000万円(12.5万円/月)

70歳:5,782万円(14.4万円/月)

75歳:6,703万円(16.7万円/月)

80歳:8,004万円(19.4万円/月)

つまり、生きてる限り多く貰える財布を作るよりも、投資でお金に働いて貰う仕組みを作って、それこそ、保持さえしていれば、そちらの方がいつ死んでも良くて、かつ、その仕組み(資産)を配偶者や子供に引き継ぐ※ことが出来るわけです。

※もちろん、相続税の対策は必要だと思います。

やっと、お金持ちが年金の繰り下げを行わない理由が分かりました。

かと言って、今から私が取れる老後対策はなにがベストなのか?は、話が別です。
65歳までに5,000万円の資金を蓄えることが、目標になるのかも知れませんし、やはり、年金を繰り下げて受給する方がベストかも知れません。

これからとなりますが、来年から始まる新NISAを活用して、いまから可能な我が家の老後資金計画のベストを探っていきたいと思います。꒰๑˘͈◡˘͈๑꒱◦°